作詞家・丘灯至夫さんが死去 「高校三年生」「ねこふんじゃった」

「高校三年生」(舟木一夫)、「高原列車は行く」(岡本敦郎)などで知られる作詞家の丘灯至夫(おか・としお、本名・西山安吉)さんが24日午前4時2分、腎不全のため都内の病院で死去した。92歳だった。葬儀・告別式は近親者で行い、後日、お別れの会を開く予定。喪主は妻ノブヨさん。

1937年に作詞家としてデビュー。1949年に日本コロムビア専属の作詞家となり、「高校三年生」で1963年の日本レコード大賞作詞賞を受賞。翌年も交通安全の歌「童謡・ワン・ツー・スリー・ゴー」で同童謡賞を受賞した。

また「ハクション大魔王のうた」(1969年)、「みなしごハッチ」(1970年)などアニメのテーマソングや童謡「猫ふんじゃった」など1200曲以上の作詞を手掛けた。1988年に勲四等瑞宝章を受章。日本音楽著作権協会JASRAC評議員日本作詞作曲家協会理事を務めた。

舟木一夫からの追悼コメント
「高校三年生」の生みの親が相ついで亡くなられてドラ息子だけが残っちゃいました。
青春時代、丘・遠藤両先生にたくさんのヒット曲をいただいて育ちましたから、何だか自分の育ての親を失ったような気持ちです。
この先も丘先生の作品群を大切に歌い続けていきたいと思います。
今日もコンサートですが、少しつらくなりそうです。